超初心者におすすめの投資信託【ウェルスナビ(WealthNavi)】で経験ゼロから無理なく投資力をつける方法を徹底解説→しかし、日本の投資信託の進化で投資力の養成は不要に!【2019/11/22更新】

「ゼロからの超入門投資術」としてガチでおすすめするのがウェルスナビ(WealthNavi)でした(過去形)

その理由は3つ。

  1. ウェルスナビ(WealthNavi)では比較的安全に資産を運用できる
  2. ウェルスナビ(WealthNavi)には初心者にやさしい仕組みやイベントがたくさんある
  3. ウェルスナビ(WealthNavi)を運用するだけで投資の感覚が手軽に身につく

ですが、より安全かつ効率が良い投資信託が、2018年秋頃から2019年秋頃にかけて次々と出現しました。

これらの投資信託を使えば、効果的なほったらかし投資をすることが可能です。

敢えて、投資の感覚が比較的要求され、配当再投資に面倒くささが残るETF(上場投資信託)を使わなくても済むようになったのです。

そのため、投資力の養成をするために敢えて最初にウェルスナビ(WealthNavi)で練習する必要は無くなりました

いきなり、「3ステップ投資法」のステップ1を始めれば良いのです。

しかも、それはほったらかし。

尚、当ブログの提案する「3ステップ投資法」については、以下の記事をご覧ください

▼少額でもはじめられる! 初心者におすすめの3ステップ投資法

日本では、投資やトレードはおおむね怖いものと考えられています。 また、実際に失敗している人も多いのが実情です。 です...

しかしながら、ウェルスナビ(WealthNavi)を知りたい方のために解説はいたします。

ウェルスナビ(WealthNavi)のメリット

まずは、ウェルスナビ(WealthNavi)のメリットを、経験者の観点からわかりやすく解説していきましょう。

飽くまでも運用委託なので、購入した資産はあなたのもの

一般的な投資信託を購入した場合、あなたが持っているのはその投資信託で運用している資産の内、一定割合(通常、一口、二口などの口数などで表現されます)を希望する時に引き出す権利です。

ところが、ウェルスナビ(WealthNavi)では、あなたの代わりに資産を購入し、運用することになるので、あなたが持っているのはウェルスナビ(WealthNavi)で購入した資産そのものです。

したがって、あなたは毎日自分がどういう資産をどれだけ持っているのかを確認することができます。

これが、資産の動きを体感し、投資力をつけるのに良い経験となるんですよね。

入出金手数料はゼロ

入出金手数料ゼロということは、必要な時に手数料ゼロで全額出金できてしまうということです。

まあ、口座は残るのでこれだけでは解約にはなりませんが、いつでもやめられると言う安心感は初心者にとっては大きいと思います。

ただし、年間の手数料(管理手数料)は、前回年間の管理手数料を引かれた以降の分は日割り計算で取られます。

また、出金手続きをした場合、出金手続きをした時点から最初に米国株式マーケットがオープンした時点で売られます。

これは、自分でETF(上場投資信託)を売却した時もそうなのですが、実際の入金まではそれから数営業日かかります。

ただし、細かいことを言うと、入金する場合の手数料ゼロには例外があります。

それは、振込入金の場合、振込手数料分は自己負担になるというところです。

クイック入金(3万円以上。ただし、最初の入金は10万円以上)、自動積立(1万円以上)は無料なので、すでに10万円以上の入金をした上で3万円以下の金額を自動積立以外の方法で入金すると言う特殊な場合のみですね。

地域と資産クラスで広範囲に分散した安定運用とリバランスをあなたのリスク許容度に合わせた5段階のレベルで実現している

では、実際にはどういう投資をしているのでしょうか?

まず、扱う銘柄は以下の通りで、すべてETF(上場投資信託)です。

  • 米国株(VTI)
    ヴァンガード・トータル・ストック・マーケットETF
  • 日欧株(VEA)
    ヴァンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
  • 新興国株(VWO)
    ヴァンガード・FTSEエマージング・マーケッツETF
  • 米国債券(AGG)
    iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF
  • 物価連動指数(TIP)←リスク許容度1、2の場合のみ
    iシェアーズ・物価連動国債
  • 金(GLD)
    SPDRゴールド・シェアETF
  • 不動産(IYR)
    iシェアーズ米国不動産ETF

どのETF(上場投資信託)も、ウェルスナビ(WealthNavi)の投資方針に照らし合わせながら、流動性、経費率(コスト)などを含む5つの基準で精査しており、安全性はお墨付きです。

実際、ETF(上場投資信託)の定番銘柄ばかりです。

また、ETF(上場投資信託)の組合せ方としては、株式、債券、金、不動産(REIT)と様々な資産クラス(資産の種類)に分散投資した上で、もっとも地域リスクの高い株式については、地域分散をかけています。

物価連動指数については、リスク許容度が低い(=低リスク、低リターン)1か2の場合のみ投資対象となるのですが、その前にリスク許容度の説明をしましょう。

ウェルスナビ(WealthNavi)では、口座開設時に簡単なアンケートを取ってあなたのリスク許容度を1から5までの5段階で評価します。

アンケートの内容は、年齢、年収、金融資産、投資目的、急落時の対応の5つの質問から なります。

アンケートの結果出てきたリスク許容度が気に入らなければ、手動でリスク許容度を変更することもできます。

ざっくり言うと、リスク許容度と言うのは、暴落が起きた時どれだけ売らずに我慢ができるかの精神的、経済的な余裕度と言っても良いでしょう。

上記の5つの質問も、結局はそう言った余裕度をチェックするのが目的です。

1がもっともリスク許容度が低く(=低リスク、低リターン)、5がもっともリスク許容度が高い(=高リスク、高リターン)ということになります。

より具体的に言うと、1は短期的な変動が小さい債券が中心で、5は長期的なリターンが最大の株式の割合が大きくなります。

しかし、債券中心で運用する場合、インフレで利益が食いつぶされる場合があるため、リスク許容度の低い1と2の場合は、物価連動指数に連動したETF(上場投資信託)にも投資することでインフレリスクに備えているわけです。

また、これらのETF(上場投資信託)への投資割合の具体的な比率の算出は、1990年にノーベル賞を受賞したハリー・マーコビッツ氏が礎を築いた現代ポートフォリオ理論に基づき、平均分散法を用います。

簡単に言うと、市場全体の資産比率に合わせて、導き出した資産割合に基づいてポートフォリオの資産割合を決めるということです。

意味がわかりますか?

角度を変えて説明してみましょう。

まず、現在の市場の9割、つまりほとんどはプロである機関投資家が動かしているというのが現実です。

したがって、大雑把に言うとプロが組んだポートフォリオをすべて足し合わせたものが、現在の市場だということになります。

そのため、現在の市場の資産比率と同等のポートフォリオを組む事によって、平均的なプロの運用を実現することが可能だということです。

実際には、もうちょっと(と言うかかなり)複雑ですが、基本的な考え方は上記の通りです。

ところが、このような理想のポートフォリオを組んでも、資産クラス毎に成長率や価格変動が異なるので、当初のポートフォリオと実際のポートフォリオの差が開いて行くのが普通です。

そのため、ウェルスナビ(WealthNavi)では、ポートフォリオ内の資産クラス同士の比率を調整する自動リバランスを少なくとも半年に一度は実施します。

これにより、長期的なリターンと引き換えに短期的なリスクを下げる事ができます。

リバランスの効果についてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。

▼【わかる】投資信託やポートフォリオでのリバランスの効果を徹底解説

リバランスとは、相場変動などで変化した投資配分比率を見直し、値上がりした資産・銘柄を売り、値下がりをした資産・銘柄を買い増す、などに...

このような形でリバランスをすると、価格が上がった資産クラスを売却し、価格が下がった資産クラスを購入することになります。

すると、価格が上がった資産クラスを売却した時点で、かなり高い確率で課税対象となる利益が確定してしまうのです。

価格が上がった資産クラスを売却するのですから当然ですね。

含み益があっても売買しなければ利益が確定しないので課税は発生しないのに、リバランスのために売却したばかりに課税が発生するかもしれない。

これは、ちょっと困りものですね。

そこで、ウェルスナビ(WealthNavi)には、DeTAX(デタックス:自動税金最適化)と言う機能がついています。

DeTAX(デタックス:自動税金最適化)機能で節税できる仕組みとは?

DeTAX(デタックス:自動税金最適化)とはどういう機能でしょうか?

原理は簡単です。

値下がりして含み損を持っている資産を売り、その直後に購入することで、資産の内容は変えずに課税対象となる利益から差し引くことができる損失を確定するだけです。

ですから、どの資産にも含み損が無い場合、この機能は使えません。

なので、100%課税を免れる保証はありませんが、それなりの効果はあると言うくらいの認識で良いでしょう。

良質な初心者向け無料セミナーで学べる!

ウェルスナビ(WealthNavi)の口座を開設すると、初心者向けの投資口座の案内が頻繁に来ます。

ですが安心して下さい。

当たり前ですが、ウェルスナビ(WealthNavi)にはウェルスナビ(WealthNavi)しか商品が無いので、高リスク、高リターンの危ない商品を売り込まれるリスクは皆無です。

その上、ウェルスナビ(WealthNavi)は富裕層の資産保全つまり比較的低いリスクを維持しながら最適なリターンを得る方針を取っているので、その方向性で資産をどう防衛しつつ増やしていくかがメインテーマになります。

したがって、投資初心者が学ぶべきことが多く、リスクは皆無と言う金融関係では貴重なセミナーなのですよ。

しかも、ウェルスナビ(WealthNavi)のセミナーなので、ウェルスナビ(WealthNavi)を使っている人に合わせた内容になっているのでかなりわかりやすいはずです。

これは、まったくの初心者には超オススメですね。

また、そこまで行かなくても、メールで配信されるウェルスナビ(WealthNavi)のニュースレターを読み続けるだけでもかなり勉強になり実力もつくはずです。

株式や債券、その他の資産の値動きが体感できる!

既に書いた通り、ウェルスナビ(WealthNavi)を通して投資したETF(上場投資信託)はあなたの資産です。

なので、ウェルスナビ(WealthNavi)のサイトやスマホアプリから自分の持っている資産の毎日の動きをチェックできるのです。

それぞれのETF(上場投資信託)の動きや資産クラス毎の動きの違いを時々眺めているだけで、それぞれの資産の値動きの性質が感覚として身についてきます。

こんな簡単なことで、投資感覚がメキメキついてくるのです。

通常の投資信託ではこの様なことはできません。

まさに、ウェルスナビ(WealthNavi)ならではのメリットです。

株式や債券の配当の力を体感できる!

株式系のETF(上場投資信託)では通常3ヶ月に一度(3月、6月、9月、12月)、債券系のETF(上場投資信託)では通常毎月配当金(債券が償還されるまでに定期的に分配される利子)がでます。

そして、この配当金を再投資して行くのが長期投資の醍醐味の一つです。

そして、これらはウェルスナビ(WealthNavi)では分配金と言う名目で報告されます。

この感覚を養えるのも、やはりウェルスナビ(WealthNavi)ならではのメリットですね。


ウェルスナビ(WealthNavi)のデメリット

ウェルスナビ(WealthNavi)のデメリットは、富裕層に好まれる資産保全に特化しているので、期待するリターンが増やすための長期投資と比べると決して高いとは言えないことです。

まあ、それでも充分高いんですけどね。

それには、2つの理由があります。

当ブログで提案している「3ステップ投資法」に比べ期待リターンが低い

これは、当然の話です。

当ブログで提案している「3ステップ投資法」は株式を中心とした長期投資なので、短期的な価格変動リスクはウェルスナビ(WealthNavi)より高くなります。

また、ウェルスナビ(WealthNavi)では株式系の資産割合が基準以上に増えて来るとリバランスにより売却されてしまうので、株式系資産の長期的な成長が大きく損なわれます。

その見返りとして安定を買っているのです。

しかし、比較的短期的な安定性を求めるケースでも、おすすめの投資信託が出現しました。

それが、以下の記事で紹介した投資信託です。

▼短期低リスク運用に最適なeMAXIS Slim 国内債券インデックスの評価と分析【おすすめ投信】

今まで以下の2つの用途では、ETF(上場投資信託)のBNDをおすすめしていました。 出口戦略で取り崩した資金を当面預ける ...

なので、パフォーマンスに関しては、特にウェルスナビ(WealthNavi)を選択する理由はなくなりました。

毎年払う手数料が高い

そんな訳で、ウェルスナビ(WealthNavi)のリターンは低めです。

ウェルスナビ(WealthNavi)が例として出しているデータでは、リスク許容度1の時の期待リターンが約3%で、リスク許容度5の時の期待リターンが約6%となっています。

ただし、期待リターンと言うのは確率上の平均値なので当然変動しますし、市場の状態によってそれぞれのリスク許容度での期待リターンの値は変わります。

さて、ここでウェルスナビ(WealthNavi)の手数料を見てみましょう。

預かり資金3000万円までは年間1%で、それ以上の部分については年間0.5%です。

それ以外の手数料は取られません。

どうでしょう?

期待リターンが3〜6%で、毎年1%を複利的に取られるのは、リターンを重視した場合はちょっと厳しいですね。


ウェルスナビ(WealthNavi)を運用する場合の注意点

正確にはウェルスナビ(WealthNavi)を運用する場合と言うより、長期投資にはじめてチャレンジする方に対する注意点です。

買った直後には必ずマイナスになると割り切ること

長期投資をする場合、常に覚えておいて欲しいのは、投資対象の資産が一直線で上がることはあり得ないと言うことです。

実際には上下に波打ち、時には下落もしながら長期的には上昇して行くことになります。

そうすると、それまでの利益の蓄積が無い初期段階では一時的にマイナスになる可能性がとても高い、と言うより必ずいったんマイナスになると思った方が良いです。

長期投資に慣れている場合は、新しい銘柄を買った後に一時的に下がっても、正直な話なんとも思いません。

当たり前だからです。

これを知らずに慌てて解約したりすると長期投資は成り立ちません。

慣れないうちは必ず積立て(又は分割)投資をすること

そうは言っても、大金をつぎ込んで下がってしまうと、頭ではわかっていても不安になるでしょう。

その不安を解消する方法が一気に大金を注ぎ込まずに分割して少しずつ入金することです。

例えば、大金を10分轄して10ヶ月かけて投資するなどです。

また、積立ては長期投資では定番でメリットも多い資金投入方法なので、定期的な収入のあるすべての方におすすめします。

勿論、柴山CEOもおすすめの方法です。

長期投資に損切りと言う概念は存在しない

長期投資で絶対やってはいけない悪手と言うのが存在します。

それは、下落した時の損切りです。

下落と言うのは、短期又は中期的な価格の変動で、短期から注意のトレーダーはこの価格変動で儲けを得るので、失敗した場合の損切りは必須です。

しかし、長期投資は短期、中期の価格変動ではなく、長期における価格上昇の期待値を根拠にしているので、短期又は中期的な価格変動は売る理由になりません。

これを真の意味で理解するのはなかなか難しいと思うので、ウェルスナビ(WealthNavi)と言う富裕層向けの資産保全を信頼すると言う形で、体験しながら学んで行くのが良いかも知れませんね。


ウェルスナビ(WealthNavi)に慣れてきたら徐々に「3ステップ投資法」に進んでみよう!

ウェルスナビ(WealthNavi)で投資感覚を身につけたら、そのままウェルスナビ(WealthNavi)を続けて頂いても結構です。

と、今までは書いてきましたが、現時点ではほったらかしで運用できる投資信託だけで、「3ステップ投資法」のステップ1が実行できるので、最初にウェルスナビ(WealthNavi)で体験すること自体が不要です。

ただ、試しにやってみたい方は、やってみても良いでしょう。

また、「3ステップ投資法」については、以下の記事をご覧ください

少額でもはじめられる! 初心者におすすめの3ステップ投資法

日本では、投資やトレードはおおむね怖いものと考えられています。 また、実際に失敗している人も多いのが実情です。 です...

投資は自己責任。
リスク管理を徹底して楽しみましょう。