グローバル3倍3分法ファンドの仕組み、評判、落とし穴を徹底評価【おすすめ投信】<当ブログでも運用中!>

グローバル3倍3分法ファンドの本質を知るには3つのポイントがあります。

  1. 株式とREITへの100%投資により長期的に大きなリターンを実現
  2. 国債への200%投資により通常の国債投資の2倍のリターンを実現
  3. 上記の2つを並行投資することにより、リスク分散を実現

合計300%になる理由は追って説明しますが、「何だか、すごそうだぞ!」と思いませんか?
それでは、順を追って説明していきましょう。

手数料と信託報酬については、税抜版と消費税10%版を当記事の最後に書きました。

グローバル3倍3分法ファンドはリスク分散と収益性を兼ね備えた【超】投資信託

グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)はリスク分散と有益性を兼ね備え、投資信託を越えた投資信託=【超】投資信託だと僕は考えています。

それを検証するために、まずは目論見書で投資の内訳を見てみましょう。

まず、日本、米国、ドイツ、イギリス、オーストラリア、その他先進国/新興国に手広く分散しているのがわかりますね。

そして、投資割合を見ると以下の通りです。

  • 株式 60%
  • REIT 40%
  • 債券 200%

ここで、株式とREITを一括りにすると以下の割合での投資となります。

  • 株式(+REIT) 100%
  • 債券      200%

ここで株式とREITを一緒にした理由は、株式とREITには強い正の相関関係があるからです。

土地の運用による収益と企業価値による収益はインフレや景気などにより似たような動きをするからだと思われます。

同一の市場で取引されるのも、売買価格が似たような動きになる理由の一つかもしれません。

話をわかりやすくするために、便宜上、株式100%と債券200%として話を進めましょう。

グローバル3倍3分法ファンドを株式、債券価格の動き方でシミュレーションしてみよう

ジェレミー・シーゲルの「株式投資 第4版」の米国市場のデータを参考にして、ザックリとした株式と債券の長期保有のシミュレーションを作ってみました。

過去のデータを用いた長期的な視野に基づく大胆なシミュレーションであり、必ずこの通りになると言う保証はありません。

しかしながら、株式と債券の値動きの違いを知るにはなかなか便利なシミュレーションだと思っています。

まずは、株式から。

1万円を30年間投資した場合のザックリとしたシミュレーションです。

赤い線が最悪シナリオ、緑の線が最善シナリオ、青い線が中間シナリオです。

株式は値動きは激しいですが、10年以上の長期投資をした場合は損失リスクは無くなっていきます。

30年後は最悪でも約3倍になっていますね。

つまり、途中で目減りしてもひたすら長期投資をするのであれば、株式への投資が最も効率が良く、リスクも少ないと言えるでしょう。

それを理解するために、長期債券のシミュレーションと比較してみましょう。

最悪シナリオの場合、数年程度の期間では損失額は株式より少ないですが、なかなか利益が出るようにはなりません。

長期投資を考えると株式よりリターンが少なく、リスクは却って高いと言えそうです。

では、この債券に2倍のレバレッジをかけたシミュレーションをお見せしましょう。

株式に匹敵するリターンに迫ってますが、ややリスクが高いですね。

ここで一つ思い出して欲しいことがあります。

「株式と債券の価格は、負の相関関係を持っている」

そうです、リスク分散のために株式100%と債券200%の投資を合わせたらどうなると思いますか?

実際にやってみましょう。

難しい操作はしていません。

単純に株式の最悪シナリオと債券2倍の最善シナリオ、株式の最善シナリオと債券2倍の最悪シナリオ、双方の中間シナリオを足し合わせただけです。

実際には、必ずしも反対の動きをするわけでなく傾向に過ぎないので、このシミュレーション通りになる保証はありません。

それでも僕が言いたい事は伝わったと思います。

リスク、リターンとも大幅に改善されることが期待できるのです。

「30年で10倍か…」

そういう方もいるかもしれません。

ただ、このシュミレーションはファンドの性質を説明するためにかなり控えめな調整をしたものなので、実際はもっと大きなリターンを期待できるはずです。

その証拠を示しましょう。

過去のデータを使ったより詳細なグローバル3倍3分法ファンドのシミュレーション

まず、以下のグラフを見て下さい。

これは、グローバル3倍3分法ファンドで運用する銘柄をもとにバックテストを実施した結果です。

それによると3倍3分法のシミュレーション結果での、年率リターンは16.9%になります。

30年運用すれば約108倍ですね。

ただ、これについても飽くまでも過去のデータから算出しただけなので今後もこのパフォーマンスを叩きだせる保証はありません。

ただ、期待はできると考えて良いでしょう。

グローバル3倍3分法ファンドでは、この落とし穴に気をつけろ!

ですが、良い事ばかりではありません。

いえ、長期的には良い事しかないのですが、短期的には良くない事があると言うことです。

そして、これを意識できていないと、いざと言う時に損失をまねく事をしてしまう可能性が高いでしょう。

なので、最後にこの事について話しましょう。

先ほどのバックテストの結果をもう一度見てみましょう。

リーマンショックの時期を赤枠で示しました。

確かに、平均利回りは16.9%でムチャクチャ高いのですが、リーマンショックの時期だけを見ると相当に落ち込んでいるのがわかると思います。

しかも、下落前の水準に戻るまで、4年以上かかっているのがわかりますね。

「えーっ、最悪じゃん!」

いえいえ、最悪ではありません。

では、その頃のダウ平均を見てみましょう。

下落幅が3倍3分法の比ではない事がわかると思います。

しかも、株価の回復までの期間は5年以上。

3倍3分法がどれだけ優秀なのかがわかるのではないでしょうか?

そして、この波が確実にあることを日ごろから意識していない人は、下落した時に売ってしまうんですよね。

短期トレードの場合は確かに損切りは重要ですが、長期投資は何十年も持ち続けることでリスクを分散する収益モデルです。

なので、下落した時に売ると言うのは最悪の選択になります。

また、ドルコスト平均法を併用すれば、下落から回復するまでの期間を短くし、利益をもっと増大させることが可能です。

これについては、別の記事で説明しようと計画しています。

また、地味な欠点として、信託期間が2028年9月21日までになっているところがひっかかります。

約10年先なのですが、長期投資家にとって10年の期限は短いです。

今までにない投資信託なので、無期限には出来なかったのでしょう。

ただ、お金が継続的に集められれば、管理会社の日興アセットマネジメントも毎年の信託報酬で潤うので、簡単には手放さないはずです。

なので、僕自身は延期又は無期限化の可能性が高いと見ています。

グローバル3倍3分法ファンドのパフォーマンスをどう評価すれば良いか?

実際にこのファンドに投資したとして、そのパフォーマンスをどう評価すれば良いでしょうか?

通常のインデックスファンドならパフォーマンスを評価するベンチマークがあるのですが、グローバル3倍3分法ファンドはバランスファンドの一種なので単純に比較すべき指標はありません。

グローバル3倍3分法ファンドの主な投資対象は以下の通りですが、これらはベンチマークではないのでファンド自体のパフォーマンスを計る指標にはなりません。

  • 日本株式:「東証株価指数(配当込み)」
  • 海外先進国株式:「MSCI-KOKUSAIインデックス(配当込み、円ヘッジなし・円ベース)」
  • 海外新興国株式:「MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円ヘッジなし・円ベース)」
  • 日本リート:「東証REIT指数(配当込み)」
  • 海外先進国リート:「S&P先進国REIT指数(配当込み、除く日本、ヘッジなし・円ベース)」
  • 世界国債:「FTSE WGBI(含む日本、円ヘッジ、円ベース)」

では、どうすれば良いのか?

僕自身はダウ平均を指標にしていますが、飽くまでも参考に過ぎません。

短期的には必ずしも連動しませんが、ダウ平均から【どうずれているか】をみることで長期的な視野でグローバル3倍3分法ファンドの性質を理解することができます。

多くの投資先が混じっているので、短期的な値動きの理由がわかりにくいことも多々ありますので、1、2ヶ月以内の短期でのパフォーマンスの評価は意味がありません。

最低でも半年以上のスパンでパフォーマンスを評価することをお勧めします。

グローバル3倍3分法ファンドの一時的な評判にまどわされるな!

グローバル3倍3分法ファンドは、バランスファンドでありながら利回りにレバレッジをかけていると言う性質上、リスク分散をしつつ長期的に運用するのに最適なファンドです。

なので、一時的にグローバル3倍3分法ファンドのパフォーマンスを上回る投資信託もありますし、ダウ平均やS&P500の方がパフォーマンスが良いこともあるでしょう。

ですが、その逆の時期も当然あるわけで、他の投資信託や指標と比べてパフォーマンスが悪い時期があるからと言う理由だけでは、グローバル3倍3分法ファンドが劣るとは判断できません。

投資信託への投資で最も損をする戦略は、パフォーマンスが悪くなった(価格が安くなった)投資信託からパフォーマンスが良い(価格が高くなった)投資信託へ乗り換えることです。

乗り換え前の投資信託が安くなった時点で売って、乗り換え後の投資信託が高くなった時点で買うので当たり前ですね。

そして、投資と言うものは一直線に右肩上がりではなく、上下の波が必ずあるので、どんな投資信託でも下がる時は必ずあります。

長期的なリターンを狙うのであれば、購入前に充分検討して、必ず来るパフォーマンス低下時には絶対に売らないと言う覚悟を持っておくことをおすすめします。

結果的には、その覚悟を持った人が大きなリターンを手に入れるからです。

グローバル3倍3分法ファンドの気になる手数料と信託報酬は?(税抜版と消費税10%適用版)

買付手数料は販売会社によりますが、ゼロ円のところが多いです。

ネットでの購入なら、ほぼ無料と考えて良いでしょう。

信託報酬は税抜0.44%、消費税10%では、0.484%

解約手数料はゼロです。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。