バフェットおすすめの投資信託(S&P500連動ETF)を徹底検証【VOO】

S&P500に連動するETFはウォーレン・バフェットが投資の素人に対してもっともすすめる投資対象です。

もっとも有名なフレーズはこれです。

私から管財人へのアドバイスはこれ以上ない程シンプルだ。
10%の現金で米国短期債に投資し、90%の現金で極めて低コストのS&P500連動インデックスファンドを投資すること。
バンガードのインデックスファンドがおすすめだ)

これは、ウォーレン・バフェットが、2013年のバークシャー・ハサウェイの「株主への手紙」の20頁、第6パラグラフに書いた文章の一部を僕が翻訳したものです。

文脈としては、自分の遺産の運用方法についての話からつながっているので、管財人というキーワードが登場しているわけですね。

また、赤字は僕が入れたもので、トップ画像の英文と同じ部分を赤字にしました。

ここで言う、バンガードのインデックスファンドと言うのが、これから解説するVOOなのですよね。

なぜ、バフェットはVOOをおすすめするのか?

そして、VOOを越えるモノは無いのでしょうか?

実は、あります。

それを解説したのが以下の記事です。

▼米国レバレッジバランス(USA360)の評価とシミュレーション【おすすめ投信】

レバレッジ型バランスファンドの中で、シンプル・イズ・ベストと言う言葉をそのまま形にしたのが楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(U...

これから順を追って説明して行きましょう。

なぜ、ウォーレン・バフェットはS&P500連動ETFをおすすめするのか?

この疑問に答えるためには、最初に以下の問いに答える必要があります。

なぜ、米国株に投資するのか?

実は、この問いには以前の記事で答えていますので、この疑問がある方は是非以下の記事を読んでください。

▼なぜ、米国株が長期投資におすすめなのか?

長期投資で中心とすべきものを挙げるとすれば、一番のおすすめは間違いなく米国株です。 それは、以下の三段論法から導かれま...

この疑問が解消したところで、最初の質問にもどります。

なぜ、S&P500なのか?

まずは、以下の図をご覧ください。

緑がNASDAQ100指数に連動しているQQQと言うETFのパフォーマンス、

青がS&P500に連動しているVOOと言うETFのパフォーマンス、

オリーブ色が米国株式市場全体、正確に言うとCRSP米国総合指数に連動しているVTIのパフォーマンスを示しています。

下落時の動きがわかるように、2008年のリーマンショックと2018年後半の米中貿易戦争の勃発時を入れています。

右の棒グラフの上にあるCAGR%は日本語では年平均成長率と呼ばれ、年率に変換したパフォーマンスを表します。

また、Volatilityは価格の変動率を表します。

CAGR%が高く、Volatilityが低いのが理想ですね。

もっともパフォーマンスが高いQQQは、Volatitlityが最も高く、グラフで見ても上下動が激しいことがわかります。

ETFに長期投資をする場合の鉄則は、値が下がった時には絶対に売らない、できれば追加買い入れをすることです。

NGは、下がったタイミングで思わず売ってしまうことです。

これは最悪ですね。

しかし、20%以上も下がった場合、初心者が平然と持ち続けたり追加購入ができるかと言うと疑問です。

この能力をリスク許容度と言うのですが、初心者は多くの場合リスク許容度がそれほど高くないことがわかっています。

そんなわけで、NASDAQ100指数に連動しているQQQはおすすめできません。

例外は、プロなりセミプロなりがVolatilityが高いことを理解した上でポートフォリオの一部に組み込む事です。

また、論理的には米国株式市場全体をカバーしているVTIがおすすめになりそうなものです。

実際、「株式投資の未来」の中でシーゲル教授はVTIをポートフォリオの一部に推奨しています。

「株式投資の未来」については以下の記事で解説していますが、記事中ではVTI推奨のくだりには触れていません。

▼投資すべき銘柄の条件とは? シーゲルの「株式投資の未来」

今回のおすすめ本は、ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資の未来」です。 シーゲル教授は、前著の「株式投資」の中で株式へ...

シーゲル教授は膨大な過去のデータに基づいた上で、論理的により安全なポートフォリオを構築しようとしていますが、そのスタンス自体がシーゲル教授の主張する成長の罠によりリターンの効率性を低くしていると、僕は考えます。

すぐ消えてしまう会社や、勢いは強いけど充分な期間実績を示し続けることができない企業は排除した方が効率性は高くなるのではないだろう?

ならば、ウォーレン・バフェットの言うS&P500の方が良いと言う結論が導かれ得る。

では、実績を見てみましょう。

上図のデータを見る限り、S&P500に連動しているVOOの方が、米国株式市場全体に連動しているVTIより、年平均成長率を表すCAGR%が高く、価格の変動率を表すVolatilityは低いですね。

つまり、VOOの方がリスクは低く、リターンは高いと言えるのです。


なぜ、ウォーレン・バフェットはバンガードのVOOをおすすめするのか?

インデックスファンドの価格変動は、どこの会社の商品でもほぼ変わらないので、ここまでは、バンガードの商品だけで解説してきました。

ETFを出している会社はバンガード社だけではありません。

世界の資産運用の大手3社である、バンガード、ブラックロック、ステート・ストリートがそれぞれS&P500連動のETFを出しています。

では、なぜ、ウォーレン・バフェットはバンガードをおすすめするのか?

その理由は、コストです。

以下の表をご覧ください。

会社名 商品名 信託報酬(経費率) 資産総額(四捨五入) 設定日
バンガード VOO 0.03% 1,142億ドル
2010/9/9
ブラックロック IVV 0.04% 1,769億ドル 2000/5/19
ステート・ストリート SPY 0.09% 2,552億ドル 1993/1/22

2019年8月6日現在

バンガードの信託報酬が圧倒的に低いです。

敢えて、「2019年8月6日現在」と書いたのには理由があります。

今までの経緯を見ると、ブラックロックはバンガードの信託報酬(経費率)を必死に追いかけている節があるからです。

実際、少し前までは、ブラックロックが信託報酬(経費率)をバンガードと同じ0.04%に設定して横並びになった時期がありました。

しかし、バンガードが信託報酬(経費率)を0.03%に引下げ再び単独トップになりました。

設定日を見ればわかる通り、バンガードのVOOが最後発ですが、着々と追い上げているのがわかると思います。

元々、バンガードは先に説明した米国株式市場全体に連動しているVTIの方が稼ぎ頭でしたが、僅差ながら既にVTIの資産総額をVOOが追い抜きました。

ステート・ストリートは最先発だったため、長い年月の蓄積により資産総額は今でもトップですが、VOOに抜き去られるのも時間の問題かもしれません。


3ヶ月に一度でる配当金は再投資…しかし、少額投資では効率的な配当金再投資はなかなか難しい面がある

VOOでは3月末、6月末、9月末、12月末に配当金が出ます。(時々ずれますが…)

それらはVOOで購入している株式の配当金をまとめてETFの所有者に分配したものです。

もちろん、これらの配当金は、再投資に回してください。

先のグラフで示したトータルリターンも配当再投資を前提とした場合の数値です。

配当再投資の醍醐味を味わいましょう。

と、ここで終われば何の問題も無いのですが、

バフェットのような大金持ちは問題ありませんが、少ない投資額では配当再投資が効率的にできません。

実際の値で確認しましょう。

2019年11月20日の終値は286.27ドル、直近の2019年9月26日の配当額は1.3014ドルです。

この配当額で1単位のVOOを286.27ドルで購入するためには220単位のVOOを持っている必要があります。

220に1単位の価格である286.27ドルをかけると、62,979.4ドル。

ドル円レートが108円として計算すると、6,801,775.2円になります。

したがって、最低限680万円以上をVOOに投資していないと、効率的な配当再投資はできません。

これは、複利の効果を享受できないということです。


革命的な投資信託がVOOを越えた!

革命的な投資信託とは「楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(愛称:USA360)」です。

この投資信託はVOOよりほんのわずかにパフォーマンスが落ちるVTIに90%の資金を投資し、270%の資金を米国債券に投資することで、VOO単体のパフォーマンスを大きく越える米国市場投資を実現しました。

合計360%になっているのは、債券の投資でレバレッジをかけているからです。

詳細については、以下の記事をご覧ください。

▼米国レバレッジバランス(USA360)の評価とシミュレーション【おすすめ投信】

レバレッジ型バランスファンドの中で、シンプル・イズ・ベストと言う言葉をそのまま形にしたのが楽天・米国レバレッジバランス・ファンド(U...

また、投資信託なので、1円単位から配当再投資による複利運用が可能です。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。