なぜ、米国株が長期投資におすすめなのか?

長期投資で中心とすべきものを挙げるとすれば、一番のおすすめは間違いなく米国株です。

それは、以下の三段論法から導かれます。

  1. 長期投資には株式が最強
  2. 株式市場の中で米国市場が最強
  3. よって、長期投資では米国株式市場が最強

これからこれを証明しましょう。

なぜ、長期投資には株式が最強なのか?

長期投資に株式が最強であることは、シーゲル教授が200年間のデータ分析により証明しました。

その事については、以前の記事でも解説しました。

▼長期投資で株が最強な理由とは? シーゲルの「株式投資」

今回のおすすめ本は、ジェレミー・シーゲル教授の「株式投資」。 長期投資で経済成長以上のリターンを得られるということは、...

そして、そのエッセンスはシーゲル教授の著書「株式投資」の一枚のグラフに集約されています。

それは、以下のグラフです。

株式、債券、金、預金、それぞのトータルリターンの比較ですが、株式の次にトータルリターンが高い長期債券の1083ドルに対して株式のトータルリターンは75万5163ドル。

約697倍です。

グラフは1目盛りが10倍の対数グラフなのでそれぞれの違いがわかりますが、普通のグラフだと株式以外はほぼ横ばいになります。

では、次のテーマに移りましょう。

なぜ、株式市場の中で米国市場が最強なのか?

これについても、データを見て頂くのが一番早いと思います。

以下のグラフをご覧ください。

このグラフは水戸証券の公開データから作ったものです。

ニューヨーク証券取引所とナスダックで国際市場の40.9%を占めています。

東京証券取引所はナスダックの約半分、全米の5分の1以下です。

加えて、米国市場は既に成熟しています。

新興国のようなリスクはありません。

しかも、米国市場が荒れると世界中の株式市場に影響がでます。

ならば、一つの市場を選ぶのであれば米国市場を選択するのが合理的な選択です。

確かに米国株は最強なのだが…

と、見出しに書いた通り、どんな市場でも荒れる時は荒れます。

なので、米国株は最強に違いないのですが、投資するからにはリスクに対する対処も考えなければなりません。

下落した時は上がるまで放っておくのか?

米国株を含む世界の市場に投資を分散させるのか?

米国株の中でも多国籍に市場を持っている企業の株を買うのか?

ここが投資の面白いところですね。

投資が上手く行く人は、そのあたりに自分なりの考えを持っています。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。