【中国】コロナの裏で香港の一国二制度の破壊を始めた国の本質がわかる本【おすすめ】

中国共産党は2020年5月22日(金)に香港国家安全法案を提起し、香港の一国二制度の破壊を開始しました。

我々の価値観から見ると「なぜこの時に?」と思うようなタイミングです。

しかし、中国共産党と中国人民の本質を理解すると、納得できてしまうのです。

その本質を理解するためのキーワードが「宗族」。

「宗族」から「易姓革命」の本質がわかり、中国共産党が中国人民にどんな悲劇をもたらしたのかもわかります。

それを大変わかりやすく解説している本が、元中国人の石平(せきへい)氏が書いたこの本です。

「中国人の善と悪はなぜさかさまか 宗族と一族イズム」

石平著

ただの悪口ではなく、中国人はどのような文化を持ち、どのように考えるのかをわかりやすく解説しています。

さっそく、この本の内容を紹介しましょう。

中国共産党のコロナ対応、香港対応でわかる「宗族」の内と外

「宗族」と言うのは、日本の感覚で言うと超巨大な一族と言う感じだろうか。

中国人には同じ姓の人が多いが、それぞれの性が「宗族」を構成していると考えても良い。(同じ姓が必ずしも同じ「宗族」とは限らないが…)

なぜ、そのような巨大な「宗族」が出来るのかと言えば、中国ではすべての息子に分割相続するからです。

つまり、分家と言う概念が無いので、時が経つにつれ一族がどんどん大きくなっていく。

歴史上、中国の支配と言うのは、どの「宗族」が支配者となるかを意味していると言っても良い。

こんなわけだから、支配する側の「宗族」は自分たちの「宗族」の利益を優先します。

一方、支配される側の「宗族」は支配者を信用できないので、自分たちの「宗族」内でルールを作り、他の「宗族」を欺くことは悪ではありません。

そうしないと生き残っていけなかったからでしょう。

自分たちの「宗族」を守るために、外部の人を騙したり、傷つけたりするのは善なのです。

本書を読むと、このようなことがわかります。

これを理解すると、コロナ対応や香港対応での対外的なひどい行為は、同意できないまでも理解はできるはずです。


中国共産党の「宗族」破壊と、コロナ対応、香港対応の根は同じ

「宗族」がわかると、中国共産党が中国人民にした残酷な仕打ちがわかります。

中国共産党は、中国全土を支配するために自分たち以外の「宗族」を徹底的に破壊しました。

具体的には、「宗族」の中で素行が悪くつまはじきにされているゴロツキたちを利用して、「宗族」の屋敷を焼き、「宗族」の支配層を皆殺しにしました。

そして、そのゴロツキたちは共産党員になり、「宗族」の支配者から奪った財産を与えられます。

これを、「一村一焼一殺」と呼び、中国共産党支配の礎となりました。

力による支配が中国共産党の本質だと言うことが、本書を読むことでわかります。

この考え方が、コロナ対応や香港対応での、異常なまでの敵対的な力の外交ににじみ出ていると僕は感じています。


中国共産党のコロナ対応、香港対応の裏には「易姓革命」の恐怖がある

中国共産党が「宗族」を破壊したのは、これまでの中国の歴史で頻繁に起こった「易姓革命」を避けるためです。

中国では、支配者層が他の「宗族」や他の「民族」に支配されることが頻繁にありました。

それが「易姓革命」です。

元々、「宗族」同士の争いを「械闘」と呼びますが、それが国レベルになったものが「易姓革命」と言うわけです。

権力を盤石にしておかないと、いつ「易姓革命」が起こるかわかりません。

それは、中国の歴史上の事実なのですから。

中国共産党が破壊した「宗族」も、長い年月をかけて復活しつつあります。

このような中で、国内に権威を示さないと、自分たちの立場が危ういのです。

この本を読めば、そのようなことも感じ取れるようになるでしょう。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。



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