「バフェットの株式ポートフォリオを読み解く」
メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著
ウォーレン・バフェットの投資戦略のまとめと、実際にウォーレン・バフェットが保有した17銘柄の徹底分析からなる本書は、具体的な投資の実践感覚を身につけるのに役立ちます。
同じ著者による「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の次に読むのにちょうど良いのではないでしょうか?
「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」ではバフェットの銘柄選択を実践的に解説しているんですが、やはりそれなりの量の事例がないと感覚がわからない部分があります。
尚、「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」については、良かったら以前解説した以下の記事をご覧ください。
▼バフェットの銘柄選択が確実に身につくおすすめ本はこれだ!
それでは、解説をはじめましょう。
バフェットの銘柄選択のまとめによりバフェットの投資戦略を具体例で学ぶ
第1章から第6章までは、バフェットの投資戦略が事例中心にまとめられています。
対象企業の各種指標やバフェットの投資行動が具体的に書かれているので、ムチャクチャ参考になります。
特にEPSの経年分析や、バフェットの実際の売り時、買い時、二度の暴落時のバフェットの投資行動など、見どころは多いです。
ここに書かれていることが、本編に書かれている17銘柄の徹底分析につながっていきます。
17銘柄の詳細な分析でバフェット流銘柄選択のコツがつかめる
第7章以降は、17銘柄の徹底分析が書かれています。
1章あたり1企業の分析が詳細に書かれていて、本当に参考になりますね。
バフェットの銘柄選択の最も核となる部分は「永続的な競争優位性」の判定と、それを裏付けるEPSの安定的な成長です。
これらをはずすと台無しになってしまうのですが、最初の内はなかなか自信を持って判定できません。
「永続的な競争優位性」は色々な企業を研究してはじめて自信を持って判定できるものですし、EPSの安定的な成長と言っても実際の企業では教科書の様に毎年同じような割合で増えて行くことは少ないものです。
なので、多くの分析事例を研究することが上達の早道なのです。
その点、「バフェットの株式ポートフォリオを読み解く」の分析事例を研究すれば、それらの感覚を身につける大きな助けになるんですよね。
僕自身、大いにこの本に助けられたので、超おすすめです。
投資は自己責任。
リスク管理を徹底して楽しみましょう。