「企業サイドから見るとスプレッドと手数料ではビジネスモデルが違うんだよね」
それは、どういうことだろう?
たぬき先生の講義を覗いてみよう。
そもそもスプレッドってどういう意味

うさぴょん
最近、スプレッドって良く聞くようになったんだけど、スプレッドって何なんだぴょん?
手数料とは違うのかぴょん?
手数料とは違うのかぴょん?

たぬき先生
スプレッドは英語で「広がり」と言う意味。
元々は先物取引で使われてたサヤ取りのことをスプレッド取引と呼んでいたんだよね。
それが、株式の世界や為替の世界に広がって行ったんだよ。
元々は先物取引で使われてたサヤ取りのことをスプレッド取引と呼んでいたんだよね。
それが、株式の世界や為替の世界に広がって行ったんだよ。

うさぴょん
スプレッド取引ってどういう取引なんだぴょん?

たぬき先生
通常はほぼ連動しているはずの二つの商品間の差額を利用して儲ける方法だよ。
それは同じ商品の現物と先物の場合もあるし、似たような値動きをする別の商品の場合もある。
全く同じ商品で、別の市場で売買するってのもある。
普段は差額が無いのに差額が発生した場合、高い方を空売りして、安い方を買うんだ。
この時、高い方が安い方より3万円高かったら、現金が3万円残る。
差額が無くなった時に、空売りした方を買い戻して、買った方を売ると、相殺されてプラスマイナスゼロ。
差額の3万円がそのまま利益になる。
スプレッドは差額がそのまま利益になるってことは、重要だから覚えておいてね。
それは同じ商品の現物と先物の場合もあるし、似たような値動きをする別の商品の場合もある。
全く同じ商品で、別の市場で売買するってのもある。
普段は差額が無いのに差額が発生した場合、高い方を空売りして、安い方を買うんだ。
この時、高い方が安い方より3万円高かったら、現金が3万円残る。
差額が無くなった時に、空売りした方を買い戻して、買った方を売ると、相殺されてプラスマイナスゼロ。
差額の3万円がそのまま利益になる。
スプレッドは差額がそのまま利益になるってことは、重要だから覚えておいてね。

うさぴょん
了解だぴょん。
しかし、リスク無しで、大儲けとはスゴイ方法なんだぴょん。
しかし、リスク無しで、大儲けとはスゴイ方法なんだぴょん。

たぬき先生
いや、実際には色々リスクもあるし、現在のようにプレーヤーがシステム化された市場環境では、そう上手い話はあまりない。
可能だけど、うさぴょんが想像するほど簡単ではないのだよ。
可能だけど、うさぴょんが想像するほど簡単ではないのだよ。

うさぴょん
残念だぴょん。
スプレッドに隠されたビジネスモデル

たぬき先生
で、FXや最近の株式投資サービスで、手数料の代わりに設定されるスプレッドと言うのは、実はクセモノなんだよね。
手数料に見せかけてはいるけど、企業側から見るとスプレッド取引に近い。
企業サイドから見るとスプレッドと手数料ではビジネスモデルがまったく違うんだよね
手数料に見せかけてはいるけど、企業側から見るとスプレッド取引に近い。
企業サイドから見るとスプレッドと手数料ではビジネスモデルがまったく違うんだよね

うさぴょん
どういうことなんだぴょん?

たぬき先生
手数料を設定している場合は、単純に手数料ビジネスなんだよ。
取引した金額に基づいて単に手数料をもらっているだけ。
利用者の取引回数と取引金額を増やし、長く続けてもらうことが企業の利益になる。
つまり、利用者が投資やトレードに強くなってもらうことが企業利益の源泉になり得るんだね。
取引した金額に基づいて単に手数料をもらっているだけ。
利用者の取引回数と取引金額を増やし、長く続けてもらうことが企業の利益になる。
つまり、利用者が投資やトレードに強くなってもらうことが企業利益の源泉になり得るんだね。

うさぴょん
だから、証券会社って色々セミナーをやるのかぴょん。

たぬき先生
手数料を増やすために、無駄な投資やトレードを勧める場合も多々あるから、あまり信じ過ぎちゃだめだけどね。
ところが、スプレッドの仕組みは要注意だ。
手数料が無い代わりに、買い値は市場価格より高く設定し、売り値は市場価格より低く設定する。
その差額をスプレッドと呼ぶんだ。
企業サイドから見ると、買いと売りの注文量が同じなら、スプレッド分自動的に儲かる。
売りか買いのどちらかが余る場合は、その分だけ市場に発注するけど、その場合はスプレッドの約半額が儲かる。
そして、このスプレッドを調整することで、企業サイドは常に利用者に対してトータルで勝つように誘導する。
つまり、利用者の損失が企業サイドの利益になる。
ところが、スプレッドの仕組みは要注意だ。
手数料が無い代わりに、買い値は市場価格より高く設定し、売り値は市場価格より低く設定する。
その差額をスプレッドと呼ぶんだ。
企業サイドから見ると、買いと売りの注文量が同じなら、スプレッド分自動的に儲かる。
売りか買いのどちらかが余る場合は、その分だけ市場に発注するけど、その場合はスプレッドの約半額が儲かる。
そして、このスプレッドを調整することで、企業サイドは常に利用者に対してトータルで勝つように誘導する。
つまり、利用者の損失が企業サイドの利益になる。

うさぴょん
うわー、やばい感じだぴょん。

たぬき先生
企業は利益を追求しなきゃならないからね。
だから、スプレッドって「原則」いくらとしか書かれていない。
この原則ってのがポイント。
価格が急激に上がったり下がったりして、買い手と売り手のバランスが崩れた場合とか、スプレッドが急に広がったりするんだ。
こういうタイミングって、早く損切する必要があったり、儲けどころとして急いで取引したい人が増える。
なので、スプレッドを広げて、企業利益を確保しようとしているんだね。
だから、スプレッドって「原則」いくらとしか書かれていない。
この原則ってのがポイント。
価格が急激に上がったり下がったりして、買い手と売り手のバランスが崩れた場合とか、スプレッドが急に広がったりするんだ。
こういうタイミングって、早く損切する必要があったり、儲けどころとして急いで取引したい人が増える。
なので、スプレッドを広げて、企業利益を確保しようとしているんだね。

うさぴょん
まったく勝てそうにないんだぴょん。

たぬき先生
そう。
勝てる人もいるけど、大抵の人はトータルでは勝てない。
だから、スプレッド方式が定着したFX以外は、スプレッド方式より手数料方式のサービスを選んだ方が無難だね。
また、FXであっても、a-bookと言って、注文をすべて市場に投げる企業の方がこの面では透明性は高いね。
勝てる人もいるけど、大抵の人はトータルでは勝てない。
だから、スプレッド方式が定着したFX以外は、スプレッド方式より手数料方式のサービスを選んだ方が無難だね。
また、FXであっても、a-bookと言って、注文をすべて市場に投げる企業の方がこの面では透明性は高いね。
a-bookとb-book

うさぴょん
a-bookって、何なんだぴょん?

たぬき先生
a-bookって言うのは、利用者からもらった注文をほぼすべて市場に流す業者のこと。

うさぴょん
えっ?
それって、つまりb-bookでは、利用者からの注文を市場に流さないってことなのかぴょん?
それって、つまりb-bookでは、利用者からの注文を市場に流さないってことなのかぴょん?

たぬき先生
100%では無いのだけれど、原則はそうだね。
買い手と売り手で相殺するか、反対売買を引き受けるか。
場合によっては注文を市場に流す。
買い手と売り手で相殺するか、反対売買を引き受けるか。
場合によっては注文を市場に流す。

うさぴょん
なんか胡散臭いんだぴょん。

たぬき先生
昔はそんな株屋みたいのがいっぱいあった時代もある。
その頃に比べると良心的だ。
ただ、b-bookの場合、企業サイドの利益は利用者の損失になるってことは、覚えておいて損は無い。
そういうモデルの場合は、その企業に勝つか、見逃してもらうか。
どちらかの戦略を取らざるを得ないからね。
企業サイドは、すべての利用者のポジションを知ってるんだから、そりゃ有利だよね。
その頃に比べると良心的だ。
ただ、b-bookの場合、企業サイドの利益は利用者の損失になるってことは、覚えておいて損は無い。
そういうモデルの場合は、その企業に勝つか、見逃してもらうか。
どちらかの戦略を取らざるを得ないからね。
企業サイドは、すべての利用者のポジションを知ってるんだから、そりゃ有利だよね。
投資は自己責任。
リスク管理を徹底して楽しみましょう。