【SBI証券、楽天証券】投資信託【月間】人気ランキング(2020年5月)

【2大ネット証券比較】投資信託【月間】人気ランキング(2020年5月)をまとめました。

投資信託の銘柄選定にお役立て下さい。

SBI証券、楽天証券の投資信託【月間】人気ランキングの全体的な印象

もう一度、トップ画像の一覧表を見てみましょう。

パッと見てわかるのは以下の6点。

  1. REIT銘柄インデックス投信「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」のランクイン【NEW】
  2. 原油銘柄インデックス投信「UBS原油先物ファンド」のランクイン【NEW】
  3. S&P500インデックス投信が不動のトップ
  4. 全体的に低コストインデックス投信が根強い人気
  5. 日本株のベア型/ブル型両ファンドが人気
  6. アクティブファンドでは「ひふみプラス」が根強い人気

大きな変化は、REIT銘柄と原油銘柄のランクインですね。

これらを踏まえて、それぞれ簡単にコメントしていきます。


J-REIT銘柄インデックス投信のランクイン

REIT(Real Estate Investment Trust)とは不動産投資法人を指し、J-REITとはその日本版です。

REITは不動産投資信託と呼ばれることも多いですが、単純に見せるための意図的な誤訳だと僕は感じています。

J-REITの仕組みを超簡単に言うと、以下のような感じですね。

  1. J-REIT=日本の不動産投資法人の投資証券(=株式)を保有する
  2. J-REIT=日本の不動産投資法人が運用会社を通して不動産を運用する
  3. 得られた収益を投資証券の保有者に分配する
    (収益の90%超を分配すれば法人税がかからないため、分配率が極めて高い)

厳密には、不動産に対すると投資と言うより、不動産投資法人に対する投資となります。

例えば、今回ランクインした「ダイワJ-REITオープン(毎月分配型)」に関して言うと、東証REIT指数に従って投資しているのですが、実際の投資先組入れ銘柄ベスト5(2020年3月31日現在)は以下の不動産投資法人になります。

  1. 日本ビルファンド
  2. ジャパンリアルエステイト
  3. 野村不動産マスターF
  4. 日本プロロジスリート
  5. 大和ハウスリート投資法人

まあ、配当性向の高い不動産運用セクター投資と言うのが、正しいイメージではないでしょうか。

元々、根強い人気はありますが、2020年3月中旬の落ち込みからの回復で人気が出てきたと思われます。


原油銘柄インデックス投信のランクイン

今回ランクインした「UBS原油先物ファンド」は「UBSブルームバーグCMCI指数WTI原油指数」に基づいて運用されます。

そこで、まずは「UBSブルームバーグCMCI指数WTI原油指数」について簡単に説明しましょう。

UBSとブルームバーグが開発した世界の代表的商品先物指数がUBSブルームバーグCMCI総合指数で、その中からWTI原油を独立して指数化したものが「UBSブルームバーグCMCI指数WTI原油指数」です。

また、WTIはウェスト・テキサス・インターミディエイトの略で、米国のテキサス州とニューメキシコ州の原油市場ですが、実質的に世界の原油価格はこの市場に反映されます。

そういう意味で、WTI原油市場は原油価格の標準市場と言ってもいいでしょう。

そう言ったわけで、原油安が一段落した3月下旬以降、この投資信託の人気が出たようですね。


人気無双のS&P500インデックス投信

銘柄としては、低コストインデックス投信の一つに過ぎないのですが、このカテゴリで常にトップの座に君臨するのがS&P500インデックス投信。

当ブログの推奨銘柄ではありませんが、以下の記事でS&P500連動ETFについて、徹底分析しています。

▼バフェットおすすめの【VOO】(S&P500連動ETF)を徹底検証ーVTI、QQQ、IVV、SPY、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、USA360などとも比較

S&P500に連動するETFはウォーレン・バフェットが投資の素人に対してもっともすすめる投資対象です。 もっとも有名な...

また、以下の記事では、S&P500インデックス投信の一つである「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」について分析しています。

▼eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は本当にお得なのか? ~たぬき先生とうさぴょんの楽々投資教室~

「S&P500は短期の変動リスクが高いから、長期運用でなければおすすめしない。 さらに、eMAXIS Slim 米国株...

これらの記事も、検討材料として活用して頂ければ、大変うれしいです。


低コストインデックス投信三国志

低コストインデックス投信の元祖はニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズでしょう。

それに対して挑戦したのがeMAXISSlimシリーズですね。

因みに、eMAXISSlimシリーズの委託会社(ファンド運用のボス会社)はニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの受託会社(ファンド運用の子分会社)のグループ企業です。

しかも、eMAXISSlimシリーズとニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズの受託会社は同一企業。

なんか、すごいバトル感を感じますね。

eMAXISSlimシリーズは信託報酬の下方修正の頻度が高く、超戦ってます。

たわらノーロードも低コスト投資信託ではありますが、2社の熱いバトルの前では存在感が薄いです。

そんな熱い戦場にSBIが参入。

eMAXISSlimシリーズ、ニッセイ<購入・換金手数料なし>シリーズ、SBIの三つ巴。

まさに三国志の様相を呈しています。


SBI証券、楽天証券でのベア型/ブル型両ファンドの人気

下落が続くか上がるかの瀬戸際で人によって判断が違うため、両方に人気が出たのでしょう。

因みに、この手の投資信託は先物にレバレッジをかけた売(ベア)買(ブル)をし、頻繁に決済を行うため、ボラティリティが激しい時は計算通りの動きにはなりません。

手を出すときは注意して下さい。


SBI証券、楽天証券でのアクティブ投資信託「ひふみプラス」の根強い人気

これは、安定のブランドと言う地位につきるでしょう。

純資産総額が激増した2018年以降は、日本の株式市場とともにパフォーマンスが落ちてますけど、一般には人気があるようです。

また、2020年3月中旬以降の日本の株式市場の回復にともなって、価格が上昇しています。

それに伴い、資金が流入量が増えていると言う現実があります。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。