バフェットの銘柄選択の理論と事例がわかるおすすめの本はこれだ! 「麗しのバフェット銘柄」

「麗しのバフェット銘柄」メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著。

本書によって、バフェットの銘柄選択の理論と事例がわかります。

もし読むなら、僕自身の経験から同じ著者の「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を読んである程度実践してから「麗しのバフェット銘柄」を読む事をおすすめします。

僕自身もこの順序で読んで正解でした。

「逆だったらちょっと厳しかったかな~」と思います。

「麗しのバフェット銘柄」で書かれている範囲は「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」より広く細かいんですよね。

なので、まずは「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を自分のものとしてから読むと理解が早いし、自分にとって何が必要なものとそうでもないものの判断もしやすいんです。

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」については、以前に記事を書いたので、良かったらそちらもどうぞ。

▼バフェットの銘柄選択が確実に身につくおすすめ本はこれだ!

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」 メアリー・バフェット、デビッド・クラーク著 この本は、バフェットの銘柄選択方...

バフェットの銘柄選択理論がてんこ盛り!

「麗しのバフェット銘柄」がおすすめの理由の一つは、その書かれている範囲の広さです。

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」では、バイ・アンド・ホールド戦略を前提とした比較的素朴な内容に絞られていたのですが、「麗しのバフェット銘柄」では短期トレード的な手法や、売る戦略など、さらに広い範囲の理論をカバーしているんですよね。

また、バフェット戦略の有効性の解説やマーケットサイクルとの関係など、まあ上級者が知っておくべきことが豊富に書いてあるわけです。

そして、「麗しのバフェット銘柄」の原題は「The New Buffettology」で「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の原題は「The Buffettology Workbook」。

似てますね。

つまり、この二つの本は姉妹本なのです。

しかも、「麗しのバフェット銘柄」の方は、「The New Buffettology」の「New」からわかるように新版です。

原書では、「麗しのバフェット銘柄」(の旧版)→「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の順序で出版されたもので、この順序で読んでも良いかもしれません。

ただ、著者はあまり読む順序にこだわりをもっている様には見えず、単にこの2冊には補完関係があるので両方読んだ方がベターだと言うことを「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」の前書き(はじめに)に書いています。

この2冊の本は補完的な関係にあり、もちろん両方読んで頂ければ、バフェットの投資手法についてより深い理解が得られるだろう。『バフェットロジ』ーはバフェットの「オーナーの視点に立った投資(Business Perspective Investing)」の考え方の解説に重点があり、このワークブックは、バフェットが株式市場の短期志向を利用して前代未聞の高収益率を実現したプロセスを詳細に紹介している。

「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」はじめにより抜粋

ここに書いてある『バフェットロジー』は「麗しのバフェット銘柄」の旧版を指します。

残念ながら旧版は翻訳されていないため、幸いなことに多くの日本人は「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」→「麗しのバフェット銘柄」の順に読んでいると思います。

いやあ、絶対この順序が良いと思いますよ。

わかりやすい。


豊富な事例でバフェットの銘柄選択の具体例を体感できる!

「麗しのバフェット銘柄」の「第16章 バフェットが投資した企業」で解説されているだけでも52の企業とそれに対するバフェットの投資戦略などが短く解説されています。

当然、それ以外にもさまざまな企業が実例として挙げられているので、バフェットに近いメアリー・バフェットが書いた正当なバフェット本の事例数としてはトップレベルでしょう。

バフェット投資の事例分析に特化した本としては、これまた同じ著者の「バフェットの株式ポートフォリオを読み解く」と言う本がありますが、それでもそこまでの数にはなりません。

僕が先に「億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術」を読んで実践してから「麗しのバフェット銘柄」を読んだ方が良いと言う理由の一つがこれなんですよね。

それらの事例は想像通りあっさりとした説明なので、実力が無かったり自分自身で分析ができない人が見ても、ただのリストとしての意味しか持たないのですよ。

でも、実力がある人間が分析しながら見ると超価値のある情報に変貌します。

とは言え、本と言うものは一回目に読んだ時に完全に理解する必要は無いし、力をつけてから再度読み直せば良いだけの話。

ピンと来たらこちらから読むのもありですね。

投資は自己責任。

リスク管理を徹底して楽しみましょう。